端っこにメモ。

そんな感じです。

【ネタバレ】シン・ゴジラ考察

※ネタバレ注意
※核心らしい事にも触れます、初見してない方は絶対見ないで。


シン・ゴジラ】の考察です。
それ以外のなにものでもないです。


私の考察より監督の想いを見た方が為になります。答え合わせに最適な記事はこちら→シン・ゴジラ』—庵野秀明が今の日本でゴジラ映画を作る意味 http://www.nippon.com/ja/views/b04005/#.V6t2ntNFRTY.twitter



まず、初めに。
私は物心つく頃からゴジラ映画を全部劇場で鑑賞してきました。劇場以外にも再放送やBS放送などがあれば積極的に何回も怪獣映画を見てしまう程度のゴジラファンです。

つまり、大好きです。

シン・ゴジラを見て、色々考えました。

新たな時代のゴジラだと。
シン・ゴジラ】だと。
なんとも政治臭い映画だと、感じました。

まず、世界軸が色々なゴジラと違うんですよね。平成ゴジラやミレニアム世界と違う平行世界の話で、【ゴジラが過去に上陸したことがない日本】なので、冒頭の巨大未確認生命体の時点で「想定外」「夢物語」と言っている時点で既にシン〝新〟を感じました。

そして、今までに感じなかった。ゴジラが出るリアルな日本をゾクッ感じたのはきっと、すぐ招集できるような教授は実践に使い物にならなくて、某国のくだりがあって、憲法のうんたらかんたらがあっての丁寧な付箋を引いたことによる、日本人にジッと染み付いた感覚だと思います。

放射能】【核攻撃】を強調して何回もセリフで言っていたのも、反射的にみんなが想像できる共通意識で裏意味を作りたかったからだと思う。

ゴジラは戦争の残した放射線物質を食べ、体内は核分裂から形成されている生態系の頂点、何回も変態し無性繁殖、もたつく政府と総理の最終決定で決まる対策、政府が迅速に確実な事だけを伝えようとするが途端に国民や別サイドから漏れる別情報、スマフォやiPadで伝わる現地、国際安保は核を使うことを要請、日本はフリーズ作戦、最後は尻尾の拡大で終了。

そして日本嫌い、戦争嫌いな研究者の
【私は好きにした、お前たちも好きにしろ】
 という意味深な言葉と本人の死(失踪)。

色々を総合して、その時になにも前情報を入れていなかった私は、東日本大震災からの政府の対応への批判と、反戦争、反原発の思想を強く現した作品だと1回目で直に感じました。

以下は私の拙い頭をフル稼働してます。気に入らない方もいるかもしれませんし、一回しか見てないので、フラグ回収間違いをしてるかもしれませんが、私個人の解釈です。時系列などはバラバラです。

1.(戦争の残した放射線物質→核攻撃とその後の被害者)を巻き込んで象られたゴジラ自らが、(核分裂から形成される生態系の頂点→)原発や核になり、東京に上陸。人々に恐怖を与える。

2.ゴジラはこの世で最も進化した生物、自身の細胞から発見される物質や、その後の研究の成果によっては、人々に絶望も希望も与える。しかも、生態系の頂点なのでコントロールは難しい(→核や原発)、某国は色々機密情報を持っていて独占とコントロールをしたがる。
※ 最後にゴジラ(原発)が残した放射能の除染についての解決策が研究により見つかり、環境省?の女性が安堵しているシーン有

3.何度も変態するゴジラ。変態前の第一ショックは比較的軽く、海に戻った後の第二ショックは放射光線まで出して盛大に。(→東日本大震災津波は人を巻き込んで流し、街を飲み込むが、その後の第二ショックの原発メルトダウンの被害は凄まじく、街の機能を完全にストップさせた)※総理が死に、大臣が大多数死ぬ→菅内閣から野田内閣へ

4.避難準備や復旧や防衛攻撃には全て自衛隊、隊長自ら、作戦打ち合わせ中に「仕事ですから」の言葉をなげる。(→東日本大震災の過去の自衛隊の活動とこれから法改正が行われた後、不測の事態が起きれば自衛隊は、仕事で防衛作戦に駆り出され、仕事に死さえ差し出さなければいけない※あえてそこの辛さにクローズした場面を映さない事による、自衛隊以外の民間人には意識させないような演出と捉えました。)

5.冒頭のもたつく政府と専門家ではなく政治家と総理の決定で決まる対策、政府が迅速に確実な事だけを伝えようとするが途端に国民や別サイドから漏れる別情報、スマフォやiPadで伝わる現地の被害、は、まさに東日本大震災で引き起こったこと。

6.国際安保は核を使うことを要請(原発を使い続けることを要請している)が、日本の選択はフランスに頭を下げて核攻撃を止め、核となっているゴジラの熱源をフリーズする作戦(津波あとの原発停止と冷却作業を指している?)で解決。ゴジラという恐怖はまだ凍ったまま、日本にいて、また尻尾の細胞でゴジラが増えるかもしれない(原発がある以上、また地震や何かで原発メルトダウンさせてしまう可能性の)恐怖を孕む。

7.日本の若き男性の総理大臣候補(日本は若い某国の傀儡にならない総理大臣が必要?)。最後の方に明かされた某国の大統領を目指す女性(クリントン派だということ?)のコンビネーション。

8.日本嫌い、戦争嫌いな研究者の【私は好きにした、お前たちも好きにしろ】という意味深な言葉は、このゴジラを作った監督本人の言葉なのか、はたまた某国ばりのデータを見ることができる環境にあるのに無視している人達への皮肉か。そして、本人の死(失踪)は異を唱える人が日本から世界からいなくなってしまう事を示唆。

全部つなげすぎたかもしれません。

不愉快だったり、こじつけだと思われたりしたらすみませんでした。

しかし、そう思わずにはいられませんでした。

初代のゴジラの背景はこの映画にいます。

私の結論としては【お盆に見る映画としてはいい映画で、心にくるイイ映画】に尽きます。

シンの漢字をあてはめるなら【新.震.審】のどれかだと思います。ハリウッド版GODZILLAに対してのAnswer映画。新たな視点、震災、審判の時。スクラップ&ビルドな日本。

もし、考察が当たっていれば、シン・ゴジラは1作だけと囁かれているように、シリーズになりようがない。そんな気がします。二度と無い、初代ゴジラの第二インパクト。

ただ、私個人は、以前のシリーズのような、生ぬるいくらいのゴジラが好きです。ミニラの流れがなくなってしまったのが残念と、だけ言っておきます。